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令和04年度 取組状況 | |
所属 | 理学部 数理科学科 |
職 位 | 准教授 |
氏 名 | 久本 智之 |
取組状況 | |
教 育 | 学部の所定の授業科目である離散数学入門、微分積分II、解析入門Ⅱ演習、幾何学Bを担当した。大学院の所定の授業科目である幾何学特論IIを担当した。数学科4年生対象の数理科学特別研究を指導した。また、大阪大学および津田塾大学において集中講義を行った。 |
研 究 | 複素解析において重要なディーバー方程式やMonge-Ampere方程式といった微分方程式を応用することで代数多様体の幾何学的性質を調べている。特にKahler-Einstein 計量と呼ばれる標準的なKahler計量と代数多様体の安定性との関連に興味があり、これまでの代表的な研究としては、エネルギー汎関数による安定性の特徴づけや、多様体の最適退化と幾何学的流を結びつけたものがある。最近では幾何学的量子化の観点から改めてこの問題にアプローチしている。
今年度はこれらKahler-Einstein計量に纏わるアイデアを正則ベクトル束のHermite-Einstein計量の存在問題に逆輸入する試みや、幾何学的流の量子化に関する研究を行った。 |
社会貢献 | 研究論文の査読および雑誌「数学」の編集委員を務めた。 |