教員紹介参照<参照>

令和03年度 取組状況
所属 法学部 法学科 法律学コース
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 教授
氏 名 桶舎 典哲

取組状況
教 育 《全般》 今年度目は、2年生以上配当科目を担当したので、受講姿勢の習熟度に不安はなく、各回の講義では、こちらが用意した説明材料の必要最低限で、終えることができた。受講生に助けられての感も残るが、テンポ良くポイントの摘示ができた。よって、(くどい講義にならなかったという点で)、受講生には一定程度の評価が得られたようである。
《民法二部と民法三部 学部》 多くの大学で6単位配当となっている領域を4単位に収めるために、カリキュラム上の工夫が、かねてより必要とされている。民法二部(水曜4限開講)は、2016年度の1年限りのピンチヒッターだったことから、積み残しは翌年度(2017年度)担当が予定されている民法三部に譲るかたちで講義を構成した。そこに都合よく、民法二部の履修者の圧倒的多数が、民法三部(水曜2限開講)も履修したので、2科目を有機的に連携させて効率的に講述することができた。基幹科目2科目分となることから履修者が多くなり、タイトな成績評価スケジュールでの採点制度の低下など課題は残るが、学習効果の観点からは、極めて有効な方法であろう。今後は、民法基幹科目担当教員間での連絡をいっそう密にして、同一人が開講するのに準じる程度の連携に努めたい。

《法律学政治学特殊講義(事務管理・不当利得/担保法) 学部》 民法二部および民法三部の補足と、発展的問題(不当利得法の新局面や担保権実行手続きなど)の紹介との二本柱で構成した。民法二部については、民法三部で一部カバーできるところもあったが、民法三部でカバーしきれないところが、この科目に流れ込むかたちとなった。昨年度、基幹科目の補足へのウエイトが高すぎた反省はあったが、今年度も大部分が補足となった。一報、担保権実行時の様々なトピックは、予想以上に受講者の興味を惹くようであった。来年度は、構成を変えて引き続き開講する科目であるが、学生の興味関心の指向について注意したい。
《法律学政治学演習 学部(計3科目)》 比較的多くの履修者が来たことから、そのスケールメリットを活かし、ある程度の数のオーディエンスを前にしたプレゼンテーション能力育成の場とした。
《大学院 社会科学研究科》 修士1年在籍する2人の留学生を指導した。来年度は、修士論文の提出年次となるので、学生の研究成果が、しっかり形となるよう、さらなる指導をしたい。
研 究 ⅰ 債権法改正に備えたコンメンタール執筆等を縁起とする研究会が、今年度も継続して開催された。そこで、より広範かつ重層なトピックについて、優れた見識に触れることができた。新たな研究領域の土台作りは十分できたように思う。いずれも改正法公布後のタイミングとなることから、公表の機会を待ちたい。
ⅱ 「金利規制か取立規制か」という、貸金業規制に関してすでに手がけたテーマについて、今年度も研究を重ねた。近く、成果(途中経過)を公表する予定である。
ⅲ 記念論文集の執筆依頼を2件受けた。いずれも、これまで直接研究対象としなかった分野であったので、新たな多くの発見のうちに研究できた。未だ刊行に至っていないが、近く刊行予定だそうである。
ⅳ 今年度は、実務的刺激から得掻き立てられた問題意識についての研究が十分にできなかった。実務的貢献も無視できない重要な責務であるように考えているので、以前のように、シンク・タンク等と共同して、意見書等の作成にも努めたい。
社会貢献 医療機関における倫理審査委員会(HEC: Hospital Ethics Committees)や治験審査委員会(IRB: Institutional Review Boards)に関する業務が多かった。患者の望む先進医療を施すことに関わる倫理審査や、化合物の製造が頭打ち状況のなかでの新薬製造など、医療機関を巡る喫緊の課題は多い。患者に及ぶリスクの回避(軽減)に過度に神経質にならよう、リスクは伴うが治療効果も高い治療を受けたいとする意思との均衡を図る委員会運営に協力した。