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| 令和07年度 取組状況 | |
| 所属 | システムデザイン学部 機械システム工学科 |
| 職 位 | 助教 |
| 氏 名 | 山崎 雅史 |
| 取組状況 | |
| 教 育 | 本年度は、入学前教育、実習・実験科目、公開期末評価、プレミアムカレッジ、夏季集中科目をはじめとする教育業務を担当し、計画された内容を着実に実施した。講義・実習の運営に加え、オープンキャンパスや高校向け学科紹介などにも参画し、大学教育の入口から出口までを意識した教育活動に取り組んだ。
授業運営においては、評価基準の明確化と共有を重視し、学生が到達目標を意識しながら主体的に学修できる環境づくりを行った。特に実習・実験科目では、手技の習得にとどまらず、得られたデータの解釈や考察を重視し、自ら問いを立てて検証するプロセスを経験できるよう指導を行った。また、成績評価やフィードバックの手順については手順書の見直しを行い、教育の質保証と継続的改善を意識した運営に努めた。 研究室教育においては、定期的な進捗報告や情報共有を通じて、学生が研究室内で孤立しない体制を維持するとともに、学生一人ひとりが自立して研究計画を立案・遂行できるよう支援を行った。学修状況や研究段階に応じて指導内容を調整し、研究面だけでなく精神面も含めたフォローを行うことで、安定した研究活動を支えた。 その成果として、指導学生が学会において表彰を受けたほか、卒業研究発表および修士論文発表において優秀発表賞を獲得するなど、教育・研究の両面で具体的な成果が得られた。今後も、学生が主体的に学び、研究成果を社会に発信できる力を身につけられる教育を継続していく。 |
| 研 究 | 本年度は、「細胞核内張力と局所転写活性の同時計測による細胞核のメカノバイオロジー解析」を主題として、細胞核内部における力学場の役割に着目した研究を推進した。細胞が外部環境や力学刺激に応答する際、細胞核内でどのように力が伝達・発生し、細胞機能に影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的として研究を行った。
具体的には、細胞が発生する力の伝達機構を定量的に評価する解析手法を構築し、細胞接着部位における力と細胞核内張力との時空間的相関を明らかにした。また、培養基質の弾性率や微細構造といった力学特性が、細胞核内で発生する力の分布や大きさに影響することを示し、細胞核が力学情報を統合・変換する重要な役割を担う可能性を示した。 研究成果は、国際学会および国内学会において計5件発表し、細胞の力学応答や力発生メカニズムに関する知見を発信した。国際学会では研究内容が評価され、13TH AP Biomech Yamaguchi Medal Award を受賞した。また、招待講演を通じて、メカノバイオロジー分野における研究成果を幅広い研究者層に紹介した。 論文成果としては、国際誌に2報が掲載され、さらに責任著者として1報を投稿した。加えて、学際的な議論を通じて新たな研究課題の種を発掘することを意識し、分野横断的な交流にも積極的に取り組んだ。 研究資金については、科研費(若手研究)を継続して実施するとともに、JSTさきがけや民間助成を含む複数の競争的研究費に申請した。今後は、研究計画の論理構成や予備データをさらに充実させ、研究の独自性と発展性をより明確にした形で研究を展開していく。 |
| 社会貢献 | 本年度は、学会活動、教育普及活動、国際交流を通じて、専門分野および大学の社会的発信に貢献した。学会活動としては、日本機械学会バイオエンジニアリング部門次世代委員会の委員を務め、講演会や夏の学校などの企画・運営に参画した。学生向けに行った講演内容は学会誌に掲載され、教育的波及効果を持つ成果として広く共有された。
また、バイオエンジニアリング講演会の実行委員やバイオトライボロジシンポジウムの運営に携わり、研究者間の交流促進や学術コミュニティの活性化に貢献した。これらの活動を通じて、分野横断的な研究連携の基盤形成や、若手研究者・学生の育成に寄与した。 大学と社会の接点となる活動として、オープンキャンパス、オープンラボ、高校向け学科紹介などに参加し、細胞や生体を扱う研究の面白さや意義をわかりやすく伝える取り組みを行った。研究紹介では、最先端研究と大学教育のつながりを意識し、進学後の学びのイメージを具体的に示すことを心がけた。 国際交流の面では、国際学会での発表や招待講演を通じて海外研究者との交流を深め、継続的な共同研究に向けた意見交換を行った。研究成果の国際的発信に加え、異なる研究文化や視点に触れることで、自身の研究の発展にもつながる経験を得た。 今後も、学会活動や教育・研究の成果発信を通じて社会との接点を持ち続け、専門分野の発展と次世代人材の育成に貢献していきたい。 |