教員紹介参照<参照>

令和05年度 取組状況
所属 都市環境学部 建築学科
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 助 教
氏 名 木下 央

取組状況
教 育 (学部教育)・建築設計製図Ⅰ、Ⅱでは課題内容更新等の授業改善に取り組んだ。製図室や学科図書室等の整備に学生達の能動的関与を促し実践的な教育指導を行った。・特別研究指導では調査研究と卒業設計の総合的指導を行ったが課題が残った。(大学院教育)9名の修士論文・修士設計指導を行った。論文執筆経験の無い学生には基礎的ルールから指導した。2度のプロポーザルコンペへの応募案作成指導の補助を行った。建築見学を行い実物の建築を前に議論した。
研 究 近現代建築の構成手法に関する分析
意匠研究の目標のひとつは,建築美を生み出す諸造形原理を明らかにすることにある.そのために,優れた建築作品の分析を通して具体的な造形原理を抽出し,その原理が作品に適用される際の具体的な設計手法を考察する.「近現代建築の構成手法に関する分析」という研究テーマでは,近現代建築の中で,明確な構成意図を備えた作品を対象とし,その構成原理を分析・考察する.2023年度は斜めの床をもつ建築作品の分析や,建築外観における勅諭的表現に関する修士論文の指導を通して新たな知見を得た.

建築設計手法の開拓
建築意匠研究においては,研究によって見出した建築の造形原理や構成手法を実際の建築設計に応用することによって,理論と実践,基礎研究と応用とを結び付けることも大きな目標のひとつである.その目標に沿って,具体的な設計プロジェクトを通じて,新たな建築設計手法,建築デザイン手法の開拓を目指す.本年度は2件の修士論文および4件の修士設計等を通じて,研究成果の応用可能性を検証した.

コンバージョン建築に関する意匠的研究
用途変更(コンバージョン)による建築ストック活用の具体的ケーススタディや海外におけるコンバージョン・改築事例実地調査結果に基づく意匠的分析を継続して行っている.2023年度は九州の諸都市(長崎,佐世保,佐賀,大分,日南)における建築転用事例の調査を行い,都市構造や歴史的背景を踏まえた転用設計の意匠に関する知見を得た.

英国近世建築の研究
17世紀後半から18世紀の英国における,天文学や航海技術,ロンドン大火後の測量,透視図法の研究の発展経緯を調べ,特に王立協会の科学者であり同時に建築家でもあったクリストファー・レンとロバート・フックを中心に,建築に関する言説との比較を行い建築論との関係性を分析した.
社会貢献 NPO団体と協力してまちなか再生やエリアマネジメントに関する啓発活動を行った