教員紹介参照<参照>

令和04年度 取組状況
所属 都市環境学部 地理環境学科
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 教 授
氏 名 高橋 日出男

取組状況
教 育 授業内容と教授方法:気象観測の重要性や適切な観測法を理解してもらうために,観測と現象把握とを結び付けた講義を行い,各種の大型測器を用いた観測実習を実施した。授業資料の事前配布とともに,授業で理解が進んだ点や疑問点などをまとめさせて予習・復習を促した(kibacoを活用)ほか,希望者には過年度の対応する授業動画を視聴してもらった。
担当科目:自然災害と社会,環境気候学,地球環境科学概説Ⅱ,地理環境科学序説,地球科学実験/自然科学実験(地学),地理環境科学調査法Ⅱ,地理環境科学研究法Ⅰ・Ⅱ,地理環境科学第一基礎セミナーⅡ,地理環境科学第一専門セミナーⅡ,地理環境科学第二専門セミナーⅡ,気候学特論I,都市環境科学特別講義第1(都市大気環境研究の最前線),気候学講究I,地理環境科学演習Ⅰ~Ⅳ(気候),地理環境科学演習Ⅴ~Ⅸ(気候)

研究指導:教員個人のゼミを極力毎週実施し,研究内容を議論する機会の確保に務め,3件の学会発表に結び付き,1件は国際誌に投稿準備中である。
博士前期課程5名,研究生1名,卒論生2名(主指導担当)
次の大学で非常勤講師を務めた。
早稲田大学教育学部:地理学特殊講義3,自然地理学Ⅱ
研 究 夏季夜間に関東平野内陸からの風系が東京都心を通過して東京湾岸まで到達する場合としない場合について,関東平野全体の風系分布や気温分布の特徴を明らかにした。夏季日中の海風は近年風速が大きい傾向にあり,要因として太平洋高気圧の北への張り出し伴う日本南岸での気圧傾度の増大が指摘された。東京都と埼玉県を対象に,290地点のデータから夏季の局地的強雨発現頻度の日変化に関する地域性を提示した。
科学研究費補助金基盤研究(B)「東京首都圏における気温分布と局地風系場の構造および変動性に関する研究」(研究代表者,新規)
社会貢献 大都市の温度環境と強雨(都環研)や埼玉県の気温分布特性(埼玉県),鉄道運行規制に関わる強雨の地域性(JR東日本)について共同研究を実施した。複数学会の編集委員などを担当したほか,法務省の司法試験予備試験考査委員,東京都環境局の大気環境に関するモニタリング検討会委員,埼玉県環境科学国際センターの専門委員などを務めた。
次の学会委員役員,学外委員等を務めた
公益社団法人 日本地理学会 E-journal GEO編集専門委員会 委員,公益社団法人 日本地理学会 吉野賞受賞候補者選考委員会 委員,公益社団法人 日本地理学会 吉野正敏研究助成審査委員会 委員,公益社団法人 東京地学協会 アドバイザー,東北地理学会 編集委員会 委員
気候影響・利用研究会 幹事,司法試験予備試験考査委員,東京都環境局大気環境に関するモニタリング検討会委員,公益社団法人東京都中小企業振興公社 令和3年度「先進的防災技術実用化支援事業」書類審査員,埼玉県環境科学国際センター 令和4年度国民参加による気候変動情報収集・分析委託業務における専門委員会委員
生涯学習・高大連携
令和4年度めぐろシティカレッジ講師 講座:地球を知る その①,第5回:「異常気象」再考
東京都立南多摩中等教育学校 専門的指導のための助言者

産学公連携・共同研究:都市の短時間強雨や大気境界層の構造等に関する共同研究を東京都環境科学研究所と実施し,稠密気象観測データの解析や新たな観測機材の設置等で協力して成果を得た。埼玉県環境科学国際センターとの共同研究として,稠密気象観測による埼玉県の高温域と海風との関係を解析した。JR東日本との共同研究として,鉄道の運行規制発令に関わる研究を行った。
・首都大学東京・東京都環境科学研究所共同研究「東京における温暖化とゲリラ豪雨等局地的極端現象の実態解明に関する研究」.
・首都大学東京・東日本旅客鉄道株式会社JR東日本研究開発センター防災研究所共同研究「台風時における気象庁数値予報モデルの予測性能評価に関する研究」
・首都大学東京・埼玉県環境科学国際センター共同研究「埼玉県内の詳細な気温分布に関する研究」