教員紹介参照<参照>

令和04年度 取組状況
所属 大学教育センター
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 准教授
氏 名 近藤 伸彦

取組状況
教 育 ・前期の「基礎ゼミナール」では、2022年度教育改革推進事業(【A】組織提案型支援プログラム(学長指定課題、大学教育センター起案))の取組の一環として、Scrapboxを用いて学生が主体的に学修ポートフォリオのしくみを構築する取組を行った。
・上記の教育改革推進授業については、自分を含め4名の教員の基礎ゼミナールにおいてScrapboxを用いたポートフォリオ活動の実施を行い、3月には学生参加型FDを行って取組の成果と課題を共有した(教員5名、職員2名、学生3名が参加)。成果は「学修ポートフォリオ実践ガイド」としてウェブコンテンツ化した。これは2023年度から開始する文理教養プログラムの履修学生に向けて公開してポートフォリオ活動を行う予定である。なお、文理教養プログラムに連動した総合ゼミナール(2023年度から担当)についても授業設計を行った。
・後期の「機械学習Ⅱ(副専攻)」についても、新設科目として副専攻の方針に鑑みつつ設計を行い、滞りなく実施した。また、2023年度には、前期の「機械学習Ⅰ(副専攻)」も非常勤講師に代わって担当することになり、この「Ⅰ」と「Ⅱ」をあわせた統合的な授業の再設計を行い2023年度シラバスを作成した。
・前期の大学院担当科目(前期:データサイエンス概論、後期:経営学特別演習)も滞りなく設計と実施を行った。「データサイエンス概論」は最終的に7名の履修があったが、アンケートからはおおむね高評価であった。
・「経営学特別演習」では1名の学生を主担当し、この学生の修士論文指導において主査となることとなった。
・2022年度修士論文および課題研究論文で、合計2名の副査を担当した。
研 究 科研費(代表1件・分担3件)および傾斜的研究費をもとに、ラーニングアナリティクスと教学IRの融合領域における研究を推進した。

■国際会議にて以下1件の発表を行った。
・Nobuhiko Kondo, Toshiharu Hatanaka and Takeshi Matsuda, "Evaluation of Predictive Models in Institutional Research Based on MultiObjective Optimization", 12th International Congress on Advanced Applied Informatics (IIAI-AAI 2022), 2022.

■国内学会にて以下3件の発表を行った。
・近藤伸彦, "「教養としてのデータサイエンス」の授業設計と実践", 教育システム情報学会第47回全国大会, pp.293-294, 2022.
・井芹俊太郎, 大石哲也, 近藤伸彦, 高松邦彦, "日本におけるIRに関する研修機会の実態 ―あさがおMLのアーカイブデータから―", 第11回 大学情報・機関調査研究集会(MJIR 2022), pp.164-169, 2022.
・伏木田稚子, 近藤伸彦, 横田佳之, “学生は日々の学びをどのように捉えているのか―学習者中心のeポートフォリオ構築に向けた検討―”, 第29回大学教育研究フォーラム, 2023.
・松田岳士, 近藤伸彦, 岡田有司, 重田勝介, 渡辺雄貴, 加藤浩, "大学生の授業外学習プランニング・モニタリング方略支援システムSTEPS の開発と評価", 日本教育工学会2023年春季全国大会, 2023.

■教育システム情報学会誌に1件の解説が掲載された。
・近藤伸彦, 大﨑理乃, 米谷雄介, 高橋聡, "対話を生み出す教育システム情報学マップの姿を描く", 教育システム情報学会誌, 40巻, 2号, pp.141-152, 2023.

■分担執筆した以下の書籍が発行された。
・塚本浩太(編著), 相生芳晴, 井芹俊太郎, 今井匠太朗, 大石哲也, 岡田佐織, 近藤伸彦, 杉原亨, 田尻慎太郎, 椿本弥生, 西山慶太, 松田岳士, 森雅生, "大学IR標準ガイドブック インスティテューショナル・リサーチのノウハウと実践", インプレスR&D, 2022.(6.1および6.3の一部を執筆)

■科研費は代表者として1件(基盤C)、分担者として3件(基盤A・1件、基盤B・2件)が採択中である。
・研究代表者:基盤C「主体的学びを促進するための学習評価の可視化と共有に関する研究」(2022~2024年度)
・研究分担者:基盤A「大学IRの学術的基盤の構築と人材育成および関連技術の確立」(研究代表者 森雅生, 2022~2026年度)
・研究分担者:基盤B「講義型授業における知識習得プロセスに依存したジェネリックスキルの育成と評価」(研究代表者 山下英明, 2022~2025年度)
・研究分担者:基盤B「SDLの遂行能力習得支援情報を学生にフィードバックする学習支援システムの開発」(研究代表者 松田岳士, 2022~2024年度)
社会貢献 ■学協会の活動
・大学教育学会課題研究集会(11/26-27)の実行委員兼企画委員として、集会運営の全体を統括しながら、プログラム企画から各種の準備、当日の運営について努め、無事に開催を終えた。
・教育システム情報学会学会誌編集委員会の幹事補佐を務めた。
・教育システム情報学会において、教育システム情報学マップ作成WGのWG長としてWG活動をマネジメントした。当学会全国大会におけるプレカンファレンスの企画運営および、2023年4月発刊の学会誌において解説特集を組んだ。
・日本インスティテューショナル・リサーチ協会の副会長および理事(企画担当)を務めた。主に協会員によるコラムのWebサイト運営およびオンラインコミュニティの運営を担当した。
・日本私立大学協会による教育学術新聞第2895号において、「インスティテューショナル・リサーチの実践知 『大学IR標準ガイドブックの読み方』 」と題する記事を分担執筆した。
・国際会議IIAI DSIR 2022のSteering Committeeを務めた。
・電気学会「科学的データに基づく教育・学習支援技術調査専門委員会」委員として学会運営に参画した。
・計測自動制御学会システム・情報部門コンピューテーショナル・インテリジェンス(CI)部会において、CI分野のプレゼンスを高めることをめざす「CIフォンスキエンティアプロジェクト」のメンバーとしてWebサイト運営を担当している。

■講演
・8月5日に,広島大学高等教育研究開発センター主催の「IRよろず相談会」において、「IRとデータリテラシー、説明的データ分析とその先」と題して講演を行った。

■都との連携
・東京都庁デジタルサービス局の実施した「令和4年度デジタルキャッチアップ研修(データサイエンス基礎研修)」(9月26・28日)の講師を、椿本弥生先生(大学教育センター)とともに務めた(受講者50名以上)。

■非常勤講師
・大手前大学のeラーニング授業「資料分析学」を非常勤講師として担当した。