Pickup!キャリア支援 「1年次から履修可能な現場体験型のキャリア授業で、未来の自分を考える」By 朝日新聞Thinkキャンパス広告記事
キャリア支援課職員による本学の制度及びサポート体制の紹介に加え、本学独自の制度である「現場体験型インターンシップ」に実際に参加した学生にもインタビュー。気になる本音をお聞きしています。
「東京都立大学のキャリア支援・1年次から履修可能な現場体験型のキャリア授業で、未来の自分を考える」
東京都が設置する唯一の総合大学である東京都立大学は、「学問の力で、東京から世界の未来を拓く」をビジョンに掲げている。学生の本分は勉学にあるが、大学時代は卒業後のキャリア観を醸成するための時間でもある。東京都立大学のキャリア教育を象徴する「現場体験型インターンシップ」※とは、どのようなものだろうか(写真=キャリア形成の第一歩となるキャリア支援課窓口)
※2024年4月から名称を「現場体験型しごと研究(実習)」に変更予定
◆キャリア観を醸成する入り口となる現場体験型インターンシップ
インターンシップは本来「就業体験」のことで、大学のキャリアセンターが企業や行政と提携して行うものや、企業等が主催者となり学生が個人的に応募するものなど、いくつかのかたちがある。なかでも近年は、企業等の採用活動の一環として行われることも多い。
だが、東京都立大学では、低学年層の学生が早期に社会での就業体験を行うことで、その後の大学生活に結び付けることを目的に、「現場体験型インターンシップ」というプログラムが開学以来、連綿と実施されている。
現場体験型インターンシップとは、就職とは切り離して実施される全学部生対象の正課授業で、主に1、2年生の履修が多い。キャリア支援課の河崎健児課長は、「キャリアを決めるのはあくまでも学生主体であるべき」と考えている。「ただ、社会経験のない学生には自分の希望を具体化することが容易ではありません。そこでキャリア観を醸成する入り口となるのが、現場体験型インターンシップです。低学年を対象とし、就職に直結しない職業体験の場にこだわるのは、そうした意図によるものです」
「学生の皆さんが希望の進路に進めるよう全力でサポートします」というキャリア支援課長の河崎健児さん
現場体験型インターンシップの担当者と、実習先企業・団体との調整は、新1年生が入学する3カ月前から始まる。募集人数を決め、学部指定の有無等の受け入れ条件や実習概要を詰め、4月には学内で公開する。学生の選考は5月頃、事前学習及びビジネスマナー講座による準備を経て、8〜9月に5~10日間の就業体験が実施される。実習時間は合計40時間以上で、成績評価により2単位が与えられる。
実習先との調整で最も重視されるポイントは、参加学生が「何を体験できるか」だ。現場体験型インターンシップは、実際の職場を体験できることに意義がある。実習先は実習計画書を作成し、大学及び学生と共有する。学生たちは実習先の業種や予定されている実習内容について事前学習をし、社会人としての基本マナーの講座を受け、万全の準備をして実習当日に臨む。両者をつなぐキャリア支援課の主導で、プログラムの内容は時代の変化に合わせてブラッシュアップされていく。
実習先は計画書作成だけでなく、実習後には学生に関する所見も提出する。受け入れ側からすれば直接的な人材投資にはつながりにくいインターンシップである。にもかかわらず協力的なのは、同大学がこれまでに築いた信頼関係の賜物だろう。
「実習受け入れ団体は100以上あり、4割近くを官公庁が占めています。東京都立大学には公務員を目指す学生が多いのですが、そうしたニーズに応えるインターンシップと言えるでしょう。もちろん、民間企業も幅広い業界・業種でご協力いただいています」(河崎氏)
しっかりとタッグを組み、学生の体験を実りあるものにすべく協働しているのだ。
◆一人ひとりの幸福を考え、キャリア形成をサポート
採用活動とは一線を画すプログラムは、企業・団体と学生、双方にとってよりフラットな視点を提供する。実務に近い体験を通し、学生は社会の仕組みの一端を感じ取るのだ。それは参加学生のその後の大学生活に多大な影響を及ぼす。
「とくに学ぶ意欲が高まる傾向にあります。自分が社会にどう貢献したいのか、現場を体験して目標を見つける学生が多いからでしょう。卒業までの時間を長く有意義に過ごせるところに、低学年のうちから体験する意義があるのです。おかげさまで、学生からも教員からもインターンシップは高く評価されています」(河崎氏)
キャリアカウンセラーは就職の不安や悩みに的確なアドバイスをしてくれる
キャリア支援は途切れることなく続く。毎年3月に開催される学内合同企業説明会やOBOGとの交流会をはじめ、キャリアコンサルタントの国家資格を持つキャリアカウンセラーが学生一人ひとりの相談に応じている。メンタルケアや多様性への対応も充実しており、就職率は高水準を維持している。とはいえ、数字へのこだわりは決して強くないのが東京都立大学だ。数字を上げることよりも学生一人ひとりの幸福の追求を重視しており、就職はあくまで学業や部活やサークル活動の延長線上にある。
「我々の役割は傾聴し、学生の潜在的な希望をくんでアドバイスすることであり、決めるのは本人です。しかしひとたび希望する進路の方向性が決まったら、全力で応援します。新卒に期待されるのは素直さや向上心、協調性といった『伸びしろ』であり、真面目で堅実、落ち着いた学生が多い本学の学生は、官公庁や企業から注目されています。自己PRが不得手な学生たちでも、秘めたる魅力を掘り起こし、採用側に伝えていきたいと思っています」(河崎氏)
東京都立大学の環境が、自律的なキャリア観を形成するための最初の一歩になるだろう。
◆都市基盤部の豪雨対策などを実地体験
1年次の参加でこれからの学生生活が豊かに
都市環境学部1年 中村太星(なかむら・たいせい)さん
東京都立大学への進学は、最先端の建築物・構造物を間近に感じられることと、兄もこの大学で充実した学生生活を送っているのを知っていたので、迷わず決めました。今は都市環境学部都市基盤環境学科で都市の土木技術やインフラ整備について学修しています。橋梁やダム、東京タワーなど、都市の生活を支える壮大な建築物・インフラ施設が好きなので、それらの建築技術を学ぶ日々は非常に充実しています。
現場体験型インターンシップについては入学前からホームページで知っていて、都庁や一般企業の実際の仕事を1年次から体験できることをとても楽しみしていました。実習先は、東京都都市整備局。第1希望だったので幸運でした。インターンシップ実施前に、事業内容調査やそれに関連した文献調査、ビジネスマナー研修を行う機会を大学が提供してくださり、4月から約4カ月間、しっかり準備をしました。そのおかげで実習先への理解が深まり、社会人としてのマナーを学ぶことができ、自信をもってインターンシップに臨むことができました。
実習先担当者から説明を受ける中村さん(左)
都市基盤部調整課に配属され、インターンの期間中の勤務時間は朝9時から午後5時45分まででした。私はそこで東京都の都市整備に関わる取り組みや歴史を学び、フィールドワークを行いました。神田川の貯水施設や下北沢のグリーンインフラ、西新宿地下街の避難経路などを、実際に見て回ることができたのは、本当に貴重な体験でした。各分野の担当職員より、一つひとつ丁寧に説明をしていただき、質問に答えてくれたことには感謝しかありません。最終日にはインターンシップを通して学んだことについて4種類のプレゼンテーションを行ったのですが、お世話になった調整課の職員全員がお時間を割いて見てくださり、大変感謝しています。
このインターンシップに参加し、普段の生活における自分の意識がとても良い方向に変わったと感じています。責任ある仕事に従事する職員の方々の姿を見て、私も自分の行動に対して責任を持とうと思いました。また、漠然としていた都庁の仕事のイメージが明確になり、私がこれから学ぶ土木技術やインフラ整備技術の活用・応用先が見えて、学修意欲がさらに高まりましたし、東京都に入職したい気持ちもより高まりました。私は気象予報士の資格を持っているのですが、このインターンシップで得た知識を豪雨対策や浸水対策に生かせるかもしれないという可能性も感じ、ワクワクしました。このような機会に恵まれとても感謝しています。
◆インターンシップ先でプロの気配りに触れた
その経験を就活の軸に、第一志望の企業に内定
経済経営学部4年 伊東美玲(いとう・みれい)さん
将来的に東京で働きたいと考え、経営学も学べるこの大学を選びました。現場体験型インターンシップには1年次に参加する予定でしたが、コロナ禍で非開講となり、実際に参加できたのは2年生になってからです。自分に合う仕事かどうかを早く見極めたかったので、1年の遅れは残念でした。実習先は、株式会社四季リゾーツのホテルです。アルバイトの接客を通して漠然とサービス業が向いているかもしれないと思い、希望しました。周りの同級生も皆、インターンシップに行くのが当たり前の感覚でしたね。事前学習では企業研究を通して気になるテーマを絞り込みました。私はエコロジーの観点から、ホテルによるアメニティーなど廃棄物削減の取り組みをテーマに選びました。
5日間のプログラムでは、清掃や食事の配膳、フロント業務などひと通り体験させていただきました。とくに驚いたのは、清掃業務。髪の毛一本残さない、本当に隅から隅まで清掃するのです。テレビの音量を一定に戻したり、枕を折り目やタグが見えない位置に置いたり、プロの気配りとはこういうものかと、強く印象に残りました。毎日、指導担当の方が付いてくださって、何でも質問できるという、贅沢な時間だったと思います。お客さまに尋ねられたことがわからなかったときは困りましたが、「ありがとう」と言っていただけたり、チェックインのワクワクする期待感が伝わってきたり、うれしい経験が多かったです。また、同ホテルは低コストでより良いサービスをモットーにしていて、そのための運営についても学ぶことができました。
徹底したプロの清掃業務に驚いたという伊東さん
このインターンシップを通して、「お客さまの目線に立つ」というとても大切なことに触れ、それが就職活動の軸になりました。私は広告やコンサル、観光など興味のある業界が多く、志望を絞りきれずにいましたが、キャリア支援課の職員の方やキャリアカウンセラーの方に3年次からずっと寄り添っていただき、「今、何をすべきか」を言葉にすることで、就活のギアを一つずつ上げていった感じです。
同じ経済経営学部の先輩の就職先も参考にしつつ、最終的に第1志望にしたのは、マーケティングリサーチの会社でした。あらゆる業界がクライアントになる事業に魅力を感じたのです。無事に内定をいただくことができ、来春には社会人になります。大学は、勉強や遊びだけでなく、将来に向けて準備する場でもあります。インターンシップへの参加はキャリア観を醸成する第一歩であり、そうした機会が数多く提供されている東京都立大学は、夢がかないやすい環境だったと感謝しています。
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【お問合せ先】
東京都公立大学法人
東京都立大学管理部 キャリア支援課
Tel:042-677-1342
Email:internship@jmj.tmu.ac.jp
<スタッフクレジット>
(取材・文/武田洋子 撮影/篠田英美 制作/朝日新聞出版メディアプロデュース部ブランドスタジオ)
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