都市教養学部
教養教育を土台にして
都市教養学部には、人文・社会・自然科学といったさまざまな分野のコースが設置されています。広い視野から各専門分野を履修することにより、新たな教養の創成を目指していきます。
学際的なプログラム
都市をキーワードに、文系・理系にこだわらず、人文科学、社会科学、自然科学(基礎工学分野を含む)という、様々な分野を網羅したこの学部では、広い視野に立った学びの環境を整えつつ、さらに専門分野でのきめ細かい教育が行われています。4年間の学びでは、現代の都市における新しい教養教育を修得しつつ。さらに各学系で専門分野を履修するという、都市教養学部ならではの取り組みがされています。こうした特色ある教育によって、幅広い視野や創造性が養われると同時に、各分野での専門性が磨かれます。また、3年次より、各学系には属さず、都市の分野を横断的に学べる「都市政策コース」を選択する道も。ここでは将来、国や地域の政策立案・実践を行う上で必要な基礎的な素養を修得することを目的とし、狭い専門分野を超えた、現実の都市社会を動かしていけるリーダーの育成に力を入れています。
学部学科の構成
都市教養学部 都市教養学科
- 人文・社会系
21世紀の都市市民にふさわしい、歴史的、文化的な教養と、論理的な思考力、さらに日本語及び多言語による表現力を養成します。 - 法学系
法学系は、世界都市東京のガバナンスの将来を担うリーダーとしてふさわしい、法的・政治的センスを兼ね備えた人材の養成が基本目標です。 - 経営学系
21世紀地球環境の保全と共生できる経済の持続的発展を視野においた広い教養と、生涯学習への足がかりとなる深い専門知識を確実に修得させます。 - 理工学系
多角的な観点から自然を理解し、自然と都市社会の共存のための科学技術についての考え方や手法を習得し、それらの融和を図る幅広い教養を身につけることを目指します。 - 都市政策コース(2年次進学時に選択)

学部長メッセージ

都市教養学部長
奥村 次徳
都市教養学部は高い専門性に裏打ちされた構想力ある人材を育成します
リーマン・ショック.2008年9月に起こった大きな出来事のひとつです.
ときの総理大臣は,これを「百年に一度の未曾有の経済危機」と表現しました.いま 私たち人類がおかれている状況は,本当に百年に一度というような生やさしいものなのでしょうか? 人類の誕生から400万年の歴史の中で,約8千年前の農業革命や18~19世紀の産業革命にも匹敵する大変動がおこっているように感じます.リーマン・ショックは,この人類史の大変革期に現れた一現象と捉えることはできないでしょうか.そうであるならば,社会・経済活動や科学技術などのあらゆる分野で,価値観を大きく転換していく必要があります.
あえて誤解を恐れずに単純化すれば,都市は人類が自然を手なづけ征服しながら肥大化し続けてきた場でありシステムであるといえます.大都市には魅力や可能性がいっぱい詰まっています.しかしその一方で,人類がかつて経験したことのないような新たな課題も大都市から次々と生まれています.こうした課題に対して学術的に取り組み,大都市における人間の理想像を追求することが首都大学東京の掲げている重要な使命です.
人類の「未曾有の変革期」に求められるのは,未来をしっかり見据えた上で,構想力をもち具体的に行動できる人材です.大きな構想を描くためには,自分の専門分野や自らの役割を他者との関係において相対化でき全体を俯瞰できる力を養うことが大切です.こうした俯瞰力こそ真に求められる教養といえるでしょう.しかし,いわゆる教養を身につけるだけでは,ともすると評論家や批評家に陥りがちです.専門性を深め自らの学術的な基盤・基軸をしっかりもつことが肝要です.
都市教養学部は比較的オーソドックスな学問分野で構成されています.人文・社会系は「人文学部」,法学系は「法学部」,経営学系は「経営学部」,理工学系は「理学・工学部」に相当する体系的なカリキュラムのもとに,各学問分野を深く極めた専門家を養成します.学士号の名称は,各専攻分野に細かく対応しています.都市問題に取り組みたい皆さんのためには,学際的な都市政策コースへの進学の道も開くなど,広い視野を養うこともできるよう工夫しています.また,各学系にほぼ対応して大学院研究科が博士後期課程まで設けています.そこでは,本学の前身である都立大学のアカデミズムの伝統を受け継ぎ,国際的にもハイレベルな研究を推進しています.









